Anthropic 公式との比較
Maude vs Claude Code on the web
クラウドセッションは、Anthropic が管理する VM で Claude Code を動かし、ノート PC を閉じても作業を続けます。Maude は自分のサーバーでエージェントを動かします。どちらが合うかは、主にコードとその環境がどこにあるかで決まります。
簡単な答え
Claude Code on the web(クラウドセッション)は、タスクごとに Anthropic が管理する新しい VM で GitHub からクローンして動き、ノート PC を閉じても作業を続けます。Pro、Max、Team、対象の Enterprise シートに含まれ、プランの使用量を消費します。Maude は Claude Code とほかの 4 つのエージェントを自分のサーバーで動かし、自分のツールチェーンとネットワークを使え、GitHub は必須ではありません。GitHub 上で完結する作業ならクラウドセッションを、自分のマシンが必要な作業なら Maude を選びましょう。
Claude Code on the web は Anthropic のクラウドの選択肢です。リポジトリとブランチを選び、タスクを説明すると、Anthropic が管理する仮想マシンで実行されます。ノート PC を閉じてもスマホをロックしても、作業は続きます。ブラウザの claude.ai/code、Claude アプリの Code タブ、デスクトップアプリ、またはターミナルの claude --cloud から始められます。Anthropic は 2026 年 9 月 23 日にクラウドセッションのリサーチプレビューを終了しました(発表)。
多くの作業にとってはこれが正しい選択で、追加費用もかかりません。このページでは、Maude で自分のサーバーでエージェントを動かす場合と何が違うかを取り上げます。
コードが動く場所
クラウドセッションごとに、x86-64 の Ubuntu 24.04 が動く新しい VM が用意され、リポジトリがクローンされ、一般的なツールチェーンがプリインストールされています。Docker も使え、セットアップスクリプトで必要なものを追加インストールできます。数分間操作がないと VM はファイルを保存したまま一時停止し、一時停止した VM はあとで Anthropic によって回収されることがあります。そうなるとセッションを開き直したときに新しい VM が用意され、会話は復元されますが、実行中だったバックグラウンドの作業は復元されません。詳しくは Anthropic のクラウド環境のドキュメントをご覧ください。Team と Enterprise の組織は、セッションを自社インフラ上のセルフホスト環境で動かすこともできます。
Maude では、コードはすでに持っているマシンで動きます。VPS、職場のマシン、自宅の Mac mini など。アプリが SSH で接続できれば、x86-64 / ARM のどの Linux ディストリビューションや macOS でも使えます。アプリはそこに自前のデーモンをデプロイし、各エージェントを固定バージョンでインストールします。マシンは残り続けるので、インストールしたツールチェーン、キャッシュ、データベース、作りかけのブランチも、翌週までそのままです。アプリを閉じてもセッションは動き続けます。
リポジトリと環境
クラウドセッションは GitHub を中心に作られています。Anthropic のドキュメントによると、リポジトリのクローンとプルリクエストの作成には GitHub が必要です(Team と Enterprise では GitHub Enterprise Server にも対応)。GitLab、Bitbucket などのリポジトリは claude --cloud でバンドルとしてアップロードできますが、セッションから結果をそのリモートにプッシュすることはできません。その代わり、GitHub のフローは充実しています。インラインコメント付きの差分レビュー、PR の作成、そして Claude が PR を監視して CI の失敗やレビューコメントに対応する自動修正です。
ネットワークアクセスは環境ごとの設定です。レベルは None、Trusted(パッケージレジストリ、GitHub、クラウド SDK などの許可リストにあるドメイン。デフォルト)、Full(任意のドメイン)、Custom の 4 つです。届くのはパブリックなインターネットです。プライベートネットワークでしか待ち受けていないデータベース、社内のレジストリ、VPN の内側のサービスには、公開しない限り Anthropic がホストする VM からは届きません。Team と Enterprise にとっての公式な答えはセルフホストの選択肢です。
自分のサーバーなら、そうしたものはすべてすでにそこにあります。それらが置かれているマシンそのものだからです。Maude はリポジトリがどこにホストされているか、そもそもリポジトリがあるかどうかを問いません。Git タブでは、ハンクごとの差分レビュー、コミット、プッシュ、ブランチの切り替えができます。サーバーに gh がインストールされていれば PR も作成できます。自動修正に相当する機能は Maude には組み込まれていません。
費用
クラウドセッションは Pro、Max、Team の各プランと、プレミアムシートまたは Chat + Claude Code シートを持つ Enterprise ユーザーが使えます。レート制限はほかの Claude の利用と共有され、VM の計算資源に別料金はかかりません。つまり費用は、すでに支払っているプランだけです。
Maude は 3 日間の無料トライアルのあと週 $2.99、または 7 日間の無料トライアルのあと年 $59.99 で、料金はアプリの分のみです。ほかにサーバーの費用(小さな VPS なら月数ドル。コーディングエージェント向け VPS の選び方をご覧ください)と、各エージェントのプランか API キーの費用がかかります。節約が目的なら、クラウドセッションの勝ちです。
スマホでの使い勝手
Claude アプリからは、クラウドセッションを始め、進捗を確認し、Claude の質問に答え、方向を修正できます。PR を監視するよう指示することもできます。アプリのモード選択でクラウドセッションに使えるのは Accept edits、Plan、Auto で、バイパス権限はアプリからは選べません。/plugin や /resume のようなターミナル専用のコマンドは使えず、/clear も使えません(代わりに新しいセッションを始めます)が、/compact は使えます。
Maude のアプリは、自分のサーバー上のセッションを中心に作られています。受信箱にはエラー、レビュー待ちのセッション、その場で答えられる権限の確認が集まります。プッシュ通知には許可と拒否のボタンが付きます。各セッションにはファイル、Git、本物のターミナルのタブがあります。エージェントが対応する権限モードならどれでも選べ、バイパス(Claude の場合は root 以外のユーザーで)も使えます。Maude は Claude Code と並べて Codex、OpenCode、Grok Build、Antigravity も操作でき、アイドル状態のセッションを別のエージェントに引き継げます。
横並びの比較
| Claude Code on the web | Maude | |
|---|---|---|
| 料金 | Pro、Max、Team、対象の Enterprise シートに含まれる。プランの使用量を消費 | 3 日間のトライアル後に週 $2.99、または 7 日間のトライアル後に年 $59.99。別途サーバーとエージェントのプラン |
| コードが動く場所 | セッションごとに Anthropic が管理する新しい VM(Team / Enterprise ではセルフホスト環境も可) | 自分の Linux / macOS サーバー |
| マシン | Ubuntu 24.04、x86-64。アイドル時に一時停止し、あとで Anthropic が回収することがある | 自分のもの:任意のディストリビューション、x86-64 / ARM。置いたままの状態が続く |
| リポジトリ | クローンと PR には GitHub。ほかのホストはアップロードのみでプッシュ不可 | サーバーのディスク上にあるものなら何でも |
| プライベートネットワークとデータベース | アクセスレベルに応じたパブリックなインターネット。プライベートネットワークはセルフホスト環境のみ | サーバーから届くものすべて |
| デバイスの電源を切っても作業を継続 | はい | はい(サーバー上で) |
| PR の自動修正(CI とレビューコメント) | 組み込み | 組み込みではない |
| スマホから選べる権限モード | Accept edits、Plan、Auto(バイパスは不可) | エージェントが対応するすべて。バイパスも含む |
| エージェント | Claude Code | Claude Code、Codex、OpenCode、Grok Build、Antigravity |
| クライアント | ブラウザ、Claude アプリ、デスクトップアプリ、ターミナル | iOS、iPadOS、Android のアプリ |
| 保守するインフラ | なし | サーバーのパッチ適用とセキュリティは自分で |
クラウドセッションの詳細は 2026 年 10 月 1 日に Anthropic のドキュメントで確認しました。
結論
リポジトリが GitHub にあり、タスクがそれだけで完結し、サーバーを運用したくないならクラウドセッションを選びましょう。保守も追加の請求もなく、PR のワークフローも充実していて、クラウドセッションはブラウザ、Claude アプリ、Desktop アプリ、ターミナルのどこからでも始められます。
作業に自分の環境(データベース、社内サービス、一度整えたツールチェーン)が必要な場合、コードが GitHub にない場合、Claude 以外のエージェントも使う場合、実行の合間もマシンを保持するセッションが欲しい場合は Maude を選びましょう。
2 つを併用することもでき、どちらも同じ Claude のサブスクリプションを使えます。クラウドセッションはすっきりした GitHub のタスクに、サーバーは本物の環境が必要なものすべてに向いています。操作したいのが自分のノート PC なら Remote Control も検討してください。ノート PC を閉じても Claude Code を動かし続けるガイドでは、すべての方法を紹介しています。
よくある質問
Claude Code on the web は無料ですか?
Claude Code on the web には GitHub が必要ですか?
claude --cloud でバンドルとしてアップロードできますが、セッションから GitHub 以外のリモートにプッシュすることはできません。Maude は、どこにホストされていても、バージョン管理されていなくても、サーバー上にあるものなら何でも扱えます。クラウドセッションから自分のデータベースやプライベートネットワークに接続できますか?
コードは Maude のサーバーを通りますか?
変更点
- — Maude 2 と新料金に合わせて全面改訂。クラウドセッションが一般提供に(2026 年 9 月 23 日)。VM の詳細、ネットワークアクセスのレベル、セルフホスト環境、GitHub 以外のアップロード、自動修正について追記。スマホから選べる権限モードに Auto が加わりました。
- — 初版を公開。