公式との比較
Maude vs ChatGPT アプリの Codex Remote
ChatGPT アプリの Remote(以下 Codex Remote)は、スマホから Codex を操作するための OpenAI 公式の方法で、プランに含まれています。Mac か Windows のデスクトップをホストにする設計です。Maude は SSH で接続する Linux / macOS サーバーを中心に作られています。
簡単な答え
ChatGPT アプリの Codex Remote は公式の機能で、Codex を含む ChatGPT のプランならどれでも使えます。iOS / Android の ChatGPT アプリから、ChatGPT デスクトップアプリが動く Mac または Windows のパソコンを操作し、そのパソコンはスリープさせずに起動しておく必要があります。Maude(週 $2.99)は、Codex とほかの 4 つのエージェントを、SSH で接続する Linux / macOS サーバーでデスクトップアプリなしに動かします。Mac や PC が常に起動しているなら Codex Remote を、ヘッドレスの Linux マシンなら Maude を検討してください。
「スマホで Codex を使いたい」に対する OpenAI の答えは、ChatGPT アプリの中にある Remote です。スマホから別のパソコンでチャットを始め、指示を送り、操作を承認し、出力を確認でき、タスクが終わったときやあなたの対応が必要なときには通知が届きます。公式で完成度が高く、Codex を含む ChatGPT のプランがあれば追加費用もかかりません。Codex での作業が常に起動している Mac や Windows マシンで行われているなら、まずはそこから始めましょう。
このページで答えるのは、使いたいコンピューターがヘッドレスの Linux サーバーだったらどうなるのか、そして Maude は何が違うのか、という問いです。
ひと目でわかる比較
| Codex Remote | Maude | |
|---|---|---|
| スマホアプリ | ChatGPT(iOS、Android) | Maude(iPhone、iPad、Android) |
| ホスト | ChatGPT デスクトップアプリが動く Mac または Windows | SSH で接続できる任意の Linux / macOS マシン(x86-64 / ARM) |
| Linux サーバー | デスクトップアプリ経由の SSH プロジェクトとして。実験的な codex remote-control CLI の方法もある | 直接対応 |
| ホストを起動しておく必要 | あり:「スリープせず、オンラインで、サインインしたまま」 | サーバーは起動したまま。ノート PC とスマホは不要 |
| インストールするもの | ホストに ChatGPT デスクトップアプリ、使う SSH ホストに Codex | 手作業は不要。アプリが SSH でデーモンと固定バージョンの Codex をデプロイ |
| スマホからの承認 | あり、通知も | あり。セッション内と通知から(許可/拒否) |
| エージェント | Codex | Codex、Claude Code、OpenCode、Grok Build、Antigravity |
| サインイン | 自分の ChatGPT アカウント | ChatGPT のデバイスコードまたは OpenAI の API キーで、スマホから |
| 料金 | Codex を含む ChatGPT のプランに付属 | 週 $2.99(3 日間のトライアル)または年 $59.99(7 日間のトライアル)+ ChatGPT のプランまたは API の利用料 |
OpenAI に関する情報は、Remote connections、developer commands、料金の各ページで 2026-10-01 に確認したものです。
Codex Remote の仕組み
ホストは、macOS または Windows で ChatGPT デスクトップアプリを動かし、同じアカウントでサインインしているパソコンです。スマホはそのアプリとやり取りします。OpenAI のドキュメントは条件をはっきり書いています。ホストはスリープせず、オンラインで、サインインしたままでなければなりません。Mac のノートなら、蓋を開けて電源につないでおくということです。パソコンがスリープすると、復帰するまでリモートアクセスは止まります。
デスクトップアプリでは SSH プロジェクトも開けます。SSH の設定にホストを追加し、そこに Codex をインストールし、アプリの設定でリモートのフォルダーを選びます。するとコマンドはそのリモートマシン上で実行されます。これでコードを Linux サーバーに置くことはできますが、常時起動のデスクトップアプリが間に入ることは変わりません。
Linux とヘッドレスのサーバー
デスクトップのないサーバー向けに、OpenAI は実験的な CLI の方法をドキュメント化しています。codex remote-control start はリモート操作を有効にしたローカルの app-server デーモンを動かし、codex remote-control pair は有効期限の短いペアリングコードを表示します。一方で、Remote connections のページ自体は今も Mac と Windows のデスクトップホストを前提に書かれています。このギャップを追っている GitHub の issue が 2 つオープンになっています。#31183 は、モバイルアプリとデスクトップアプリが QR / PIN 方式に移行したあと、ヘッドレスの Linux ホストを再ペアリングできなくなったと報告しており、#35928 は 2 つのドキュメントの整合を取るよう OpenAI に求めています。動きの速い分野なので、これを前提に計画する前に、それらのスレッドで現状を確認してください。
Maude はサーバーから始めます。Linux / macOS マシンを、アドレス、貼り付けた ssh … コマンド、または curl -fsSL https://maude.pilotdev.fr/setup | sh が表示する QR コードで追加します。アプリは SSH で自前のデーモンをデプロイし、検証済みの固定バージョンの Codex をチェックサムで検証してインストールします。あとはスマホから、ChatGPT のデバイスコード(codex login --device-auth と同じフロー)か API キーでサインインします。OpenAI は、デバイスコードでのログインを事前に ChatGPT のセキュリティ設定で有効にするか、ワークスペースの管理者が有効にすることを求めています。サーバーからエンドツーエンド暗号化された Maude のリレーへ接続するので、NAT やファイアウォールの内側でもポートを開けずに動きます。SSH はフォールバックです。Maude を使う場合も使わない場合も含め、セットアップ全体は VPS で Codex CLI を動かすガイドで解説しています。
承認と通知
どちらもスマホから承認できます。Codex Remote ではコマンドなどの操作を承認でき、タスクが完了したときや対応が必要なときに通知が届きます。Maude は Codex の承認リクエストをセッション内と受信箱に表示し、許可と拒否のボタン付きのプッシュ通知を送るので、ちょっとした承認ならアプリを開く必要はありません。Maude の通知カテゴリーは個別にオン/オフできます。詳しくはエージェントの権限をスマホから承認するガイドをご覧ください。
ほかのエージェントと引き継ぎ
Codex Remote は Codex 専用です。Maude は Codex を Claude Code、OpenCode、Grok Build、Antigravity と並べて、複数のセッションを複数のサーバーで同時に動かします。セッションがアイドル状態なら、別のエージェントに切り替えられます。新しいエージェントには計画、変更したファイル、git の状態、最近の会話、最後の指示をまとめた引き継ぎが渡され、元に戻すと Codex 自身のセッションが再開します。各セッションには、ファイルビューア、git(ハンクごとの差分レビュー、コミット、プッシュ、gh がインストールされていれば PR の作成)、本物のターミナルもあります。
料金
Codex Remote はプランに追加費用はかかりません。OpenAI の Codex の料金ページでは、Codex は Free、Go(月 $8)、Plus(月 $20)、Pro(月 $100 から)、Business(1 ユーザーあたり月 $20)、Enterprise / Edu に含まれ、使用量の上限はプランによって異なります。Maude は 3 日間の無料トライアルのあと週 $2.99、または 7 日間の無料トライアルのあと年 $59.99 で、ChatGPT のプランか API キーは別途必要です。サーバーの費用もかかりますが、小さな VPS で十分です。コーディングエージェントに最適な VPS をご覧ください。
どちらを選ぶべきか
Codex Remote を選ぶべきなのは、スリープさせずにおける Mac や Windows のパソコンで Codex を使っている場合、公式アプリを使いたい場合、追加費用をかけたくない場合です。いちばんシンプルな構成で、OpenAI から直接提供されています。
Maude を選ぶべきなのは、デスクトップアプリを介さず、ノート PC を起こしておくこともなく、ヘッドレスの Linux サーバーや余っている Mac で Codex を 24 時間動かしたい場合です。Claude Code、OpenCode、Grok Build、Antigravity を同じアプリで使いたい場合や、Codex のインストールと更新を Maude に任せたい場合にも向いています。Maude での仕組みは Codex をスマホでを、ほかの選択肢はコーディングエージェント向けスマホアプリのまとめをご覧ください。
よくある質問
Codex Remote は Linux で使えますか?
codex remote-control CLI の方法もドキュメント化していますが、オープンになっている GitHub の issue では、ヘッドレスの Linux ホストでペアリングに問題があると報告されています。Codex Remote は無料ですか?
ChatGPT アプリからコマンドを承認できますか?
Maude の Codex で ChatGPT のサブスクリプションを使えますか?
--device-auth のフロー)で Codex にサインインさせるので、使用量は ChatGPT のプランから消費されます。代わりに OpenAI の API キーを使うこともできます。デバイスコードでのログインは、事前に ChatGPT のセキュリティ設定で有効にしておく必要があります。変更点
- — 初版を公開。Codex Remote、実験的な
codex remote-controlCLI、Codex のプラン料金を OpenAI のドキュメントで確認しました。執筆時点で GitHub の issue #31183 と #35928 はオープンです。